物語の法則 強い物語とキャラを作れるハリウッド式創作術
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解説:大塚英志
単一神話(原質神話とも日本語では訳される)という物語の一種の理想型のようなものが存在し、文化圏や部族の英雄神話は全てこの単一神話の上に肉付けしたものだ、と主張した
英雄神話と呼ばれる神話が1つの物語形式からなる、と主張したのはフロイトの弟子のオットー・ランクが前世紀のはじめに「英雄誕生の神話(1909年)」の中で示している(キャンベルの説はそのバージョンアップ版のようなもの) 「村上春樹と村上龍と井上弥と丸谷才一の小説は全部同じ物語構造」らしい
村上春樹と中上健次という日本を代表する学者も「ルーカスのように物語ろうとした」という事実があり、本当はこういうことが可能だと文学者で最初に言いだしたのは大江健三郎 <大塚さんが一番言いたいこと>
物語論は「いかに物語るか」は教えてくれても「何を物語るか」は教えてくれない。
無理やり物語の文法に従い物語ってみると自分の内側にあって不確かでいまだはっきりした形とならなかったものが「物語の文法」によって掘り起こされ整理されることが「必ず」ではないが「しばしば」起きる
書くべき何かを掘り起こし、さぐり当てる術として物語の文法は使える場合がある。
人が物語らざる得ない動機は、自分が一体何者なのかと考えるから